いまや耳にすることの多いクラウドコンピューティング!
またそれに伴い、オンプレミスという言葉もよく聞くことがあるのではないでしょうか。
これらの特徴をわかりやすく解説します!
クラウドサービスってよく聞くね!
Microsoft365やAWSなど、今や当たり前のサービスだね!
クライアント・サーバーモデルとは
クラウドの前にまずはクライアント・サーバーモデルについて解説します!
クライアント・サーバーモデルとは、操作するパソコンやスマートフォンなどのクライアントコンピューターがサーバーコンピューターにリクエストし、応答をしてくれる、というシステムの構造です。
例えるならばファミリーレストランのお客さんと店員さんでしょうか。クライアントであるお客さんは店員さんに注文し、料理を作って持ってきてもらうようお願い(リクエスト)します。サーバーサイドである店員さんは受けた注文(リクエスト)に対し、料理を作って提供(応答・レスポンス)します。
このようにリクエストを出すクライアントとレスポンスを返すサーバーの仕組みがクライアント・サーバーモデルです!この仕組みは様々なシステムに用いられています。
クライアントがお願いするとサーバーが返事をくれるんだね!
オンプレミスとは
クライアント・サーバーモデルのサーバーに対応する部分をシステムを運用する企業が管理している構造をオンプレミスといいます!
企業はサーバーコンピューター、ネットワーク、ストレージ、ソフトウェアなどを自身で調達、運用する必要があります。調達した機材は自社内、またはデータセンター(コンピューターを管理する大規模な施設)に構築します。
つまりオンプレミスはサーバーなどの機材を自分で管理したり構築したりすることだね!
オンプレミスの課題
オンプレミスには課題がいくつかあります。
キャパシティ
サーバーの性能やストレージの容量など、サービスが許容できる度合いをキャパシティといいます!
そのキャパシティ、つまり性能や容量をシステムやサービスを運用する前に見積もる必要があります。
そうしないと、「システムにアクセスが多すぎてサーバーがダウンした!」「データの容量が足りなくなった!」などという困ったことが起きかねないからです。
キャパシティを見積もるのはなかなか大変です。ピーク時のアクセス数に耐えられるか、数年経っても容量は足りるのか…。通常時足りる分だけあればいい、というわけにもいかないのです。それを考慮しても予測できない量のアクセスがあり対処できなくなった、ということも起こりえるのです。
どれだけ性能や容量があればいいか、というのを予測するのは難しそうだね…。
機材調達
課題は機材調達にもあります。機材を購入したらすぐに使える…というわけにはいきません。発注してから数日、数週間かかってしまうこともあります。機材の故障などトラブルなどの緊急時のケースも考えなければなりません。
また、機材は購入すればずっと使えるありません。4年、5年と経つうちに劣化し価値が落ち、故障が起きる確率も上がります。「資産は時間が経過するにつれて価値が落ちていく」ことを減価償却といいますが、この減価償却のコストなどもオンプレミス環境を構築する上では考慮する必要があります。
クラウドコンピューティングとは
CPUやネットワーク環境、ストレージ、メモリなどのITリソースを提供するサービスのことをクラウドコンピューティング(以下クラウドと略します)といいます!このサービスを提供する事業者をクラウドサービスプロバイダといいます。
クラウドは様々なリソースを提供してくれているので、自前でサーバーを用意したり、ネットワークを構築する必要がありません。好きな時に、好きな量のリソースを使う…とても便利ではありませんか?インターネットを介してサービスやリソースは提供されており、それを雲から取ってくるイメージからクラウド、なんて言ったりします。
クラウドはオンプレミスの課題を解決してくれます。キャパシティが足りなくなったらリソースを拡張(ストレージを大きくしたり、メモリを増やしたり)することが簡単にできますし、自身で機材を購入・管理する必要もありません!
欲しい時に、欲しいだけ使える!
それがクラウドだね!
クラウドの特徴
クラウドにはNISTという米国の機関が定めた5つの特徴を持ちます!
On-demand self-service ~オンデマンド・セルフサービス~
利用者が必要な時に自分自身でITリソースを調達でき、好きなタイミングで利用停止をできるというものです。
Broad network access ~幅広いネットワーク~
インターネット上でサービスやリソースの利用ができるので、パソコン、スマホなどインターネットが繋がればどこからでも利用可能というものです。
Resource pooling ~リソースの共有~
クラウドのサービスを提供するクラウドサービスプロバイダは世界各地にサーバーなどのリソースを持っており、それを必要に応じて利用者に割り当てます。そのため利用者はどこに物理的なリソースがあるかを把握する必要がありません。
Rapid elasticity ~迅速な拡張性~
利用者は必要な時にサーバーの性能の拡張や縮小ができるなど、あたかも容量が無制限かのようにリソースを扱うことができます。
Measured service ~計測可能なサービス~
クラウドではITリソースの状態は常に監視・計測されており、利用者はそのレポートを受け取ることができます。
柔軟性のあるクラウドサービス
クラウドは自分が使いたいだけサービス・リソースを使用でき、コストも従量課金で使った分しかかかりません。自身で環境を整えなくてもいいというのは大きいメリットなのではないでしょうか。
クラウドサービスには今後も注目ですね!
今はAWSなどでは無料で使える枠もあるから体験してみるのもいいかもね!
手元になくてもサービスが使える…便利な世の中になったね!
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