
Pythonエンジニア基礎認定試験の勉強に「Pythonチュートリアル」という本がいいらしいんだけど、どうなの?



よし、じゃあその本についてレビュー・解説していこうか!
Python(パイソン)の入門書であり、Pythonの民間資格の出題範囲にもなるオライリー・ジャパンの「Pythonチュートリアル」!
こちらの本について内容の解説やレビューをしていきたいと思います。
Pythonエンジニア基礎認定試験の出題範囲!


Pythonの民間資格の「Pythonエンジニア基礎認定試験」の出題範囲としてこの本は指定されています。
- 1章 食欲をそそってみようか
- 2章 Pythonインタープリタの使い方
- 3章 気楽な入門編
- 4章 制御構造ツール
- 5章 データ構造
- 6章 モジュール
- 7章 入出力
- 8章 エラーと例外
- 9章 クラス
- 10章 標準ライブラリめぐり
- 11章 標準ライブラリめぐり─PartII
- 12章 仮想環境とパッケージ
- 13章 次はなに?(※出題数は0)
- 14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換
出題数にはばらつきはあるものの、13章以外の14章までの章が試験範囲となっています。
実際に読んでいったところ、確かにこの本で扱っている項目を抑えれば試験範囲をある程度は網羅できるのではと感じました。
プログラミング初心者にはかなり厳しい内容
この本を手に取ろうという人の中にはこのような方もいると思います。
「プログラミングをやったことなく、初めてだけどPythonから学んでみよう。まずは資格を取るためにこの本から勉強だ!」
このような方にはおすすめできません。この本は、
- Pythonを少しでも触ったことのある人
- Pythonは知らないけど他のプログラミング言語ができる人
向けの本といえます。チュートリアルと書かれていますが、プログラミング未経験者には厳しい内容です。
その理由として、前提知識があるものとして解説が進んでいくからです。
例えば、if文はこう書きます、という解説があります。しかし、if文がどういうものかという説明はありません。他言語経験者ならわかりますが、初心者は「if文って何?」となってしまいます。
このように、解説なく前提知識があるものとして説明が進むものがかなりあります。
なので初心者の方はこの本の他に別の入門書を読んだり、ネットで調べながら進めなければなりません。
プログラミング初心者の方は別の入門の書籍で学習してからをおすすめします。
また、この本では他言語での例(C言語など)を挙げてくるケースが散見されます。といってもその言語を知らなくても大丈夫です。
サンプルコードは対話方式での記載
どの本でもいえますが、サンプルコードはコメントつきで記載しているので実際にどう書くかはわかります。
ただコードは対話形式で書かれており、スクリプト形式でないので個人的には少し見にくいなぁと感じました。
入門書ながら細かい仕様にも言及
結構細かい仕様の説明も載っています。例えば、多重代入はタプル・パッキングとシーケンス・アンパッキングの組み合わせに過ぎない、など。他の入門書はここまで言及しないだろうな、という表現はいくつか見られます。
これらは資格試験にも出題されるケースがあるので押さえる必要があるので注意です。
Pythonのコーディングの慣例にも言及
Pythonでは他言語のようにアクセス修飾子がないのでアンダーバーを付与して管理する、などPythonの暗黙のコーディング規則にも触れてくれるので、実際のコーディングの役にも立つのではないかなと感じました。
翻訳書ゆえに表現や言い回しは独特
かなり文章に癖があります。というのもこの本が翻訳されたものになるのが大きいかと思います。
技術書など少し硬めの書籍を読みなれてない方は読みにくさがあるかと思います。
諸学者の資格試験目的なら2冊目以降の候補として購入がベター
とにかく読んで感じたのは「これは経験者向けの本だな」といったものです。
なのでプログラミング初心者の方が資格試験のために購入を考えているのであれば、まずはほかに入門書を買って実際に手を動かしたりしてある程度基礎が身についてから、をおすすめします。
ただ書籍の内容としてはかなり有益な本だと思います。
前提知識が必要な箇所は多いものの、重要な知識をいろいろ書いていると思われるからです。そしてPythonエンジニア基礎認定試験を受験するには重要な書籍でもあります。
他言語経験者でPythonをこれから学ぶ人にはうってつけの本ですね。



少し難しいけど確実にPythonの知識は深めれられるね!


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